釈迦三尊像
3幅
紙本着色
各125.8×51.5
天眼智弁筆
江戸時代18世紀
頼久寺町・頼久寺蔵
中央に釈迦如来、左に普賢、右に文殊の二菩薩が配置されています。図版⑧や⑩の本格的な仏画とは異なり、水墨画で軽妙に表現し、淡彩を施したのち賛文が賦されました。画・賛とも禅僧である天眼智弁(1737〜1805)の筆です。出身は信州(長野県)ですが、総社の宝福寺の大休慧昉(1715〜74 ⑳の賛者)に参禅して印可(修行が成った証)を受けた後は、信州下諏訪の温泉寺(信州高島藩主の菩提寺)の住職を務め、禅余に書画をよくしたことで知られています。頼久寺には他に十六羅漢像16幅などがあり、宝福寺との深い結びつきや、大休和尚とのつながりから伝来したものと考えらます。