越宗妙兼像(頼久寺13世)

16越宗妙兼像(頼久寺13世)

元禄16年(1703)6月27日示寂
1幅
絹本着色
116.4×51.1
賛者 英中玄賢(南禅寺280世)
天和2年(1682)賛

永源寺前住職であった南禅寺280世の英中玄賢(1627〜95)の賛文には、越宗妙兼は当初顕教と密教の法を学んだものの納得がいかず、永源寺の内外で禅を修行し、備中の頼久寺の住職となって名声をあげたと記されています。そして、その法を継いだ雪巌和尚が天和2年(1682)秋に師である越宗和尚の生前の画像を持参して賛を求めたので書いたという経緯がわかります。画面左下には「絵所徳榮筆」の款記があります。この画像は「徳榮」という職業絵師に依頼して描かれたものだったのです。