龍潭宗見像(頼久寺16世)

19龍潭宗見像(頼久寺16世)

宝暦7年(1757)2月22日示寂
1幅
絹本着色
110.2×49.0
賛者 自賛
享保20年(1735)賛

永源寺103世を務めた龍潭和尚の自賛には作成の経緯などが記されています。そこには、「丹青(画)は年も人柄もごまかすものである。紫袍を着ていればそれなりに立派にみえる。小洲らが享保19年(1734)秋に私の卑しい性質を絵にして賛を求めて図を預けた。来年が60歳の寿となるので、その寿像(生前の像)ということであった。私はこれに対して、自分にはたくさんの醜いところ、拙いところがある。足手まといとなるような姿を後世に伝え、しかも自分で賛をするなど、実に恥ずかしく、笑い者になるのは間違いない。故に承諾しなかったが、今春の誕生日になお懇請されたので、やむなく前語を記す。」とあります。