吉備国際大学は文部科学省が実施する「地(知)の拠点整備事業」に採択されており、文化財学部ではその一環として涅槃図を中心に高梁市の仏画の所在調査を行っています。今回の展観はこの取り組みの中間報告です。
市内には約100件の仏教寺院が所在しますが、そのほぼ半数が禅宗寺院という特徴があります。うち、臨済宗の名刹頼久寺には多くの所蔵品が伝来しており、釈迦が亡くなる場面を描いた涅槃図や歴代住持の肖像画である頂相は県下有数の質又は量を誇り優れた文化財と評することができます。今回はお寺の特別のご高配を賜り、その実物を公開する運びとなりました。
併せて、国や県や市から重要文化財に指定されている仏画と市内諸寺の涅槃図の写真画像を展示し、解説パネルをつけることによって仏画や仏教美術への理解を深め、市内における文化財の保護・保存への気運を一層高めていただく契機になればと企画いたしました。
日時:3月8日(水)~3月19日(日)
場所:高梁市歴史美術館市民ギャラリー