地域志向教育研究経費の概要

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地域特産の水仙、ビワおよびピオーネからの酵母菌の分離と有効利用 地域特産の水仙、ビワおよびピオーネからの酵母菌の分離と有効利用
 本取組は、南あわじ市大学連携推進協議会でも話題となった南あわじ市の地域ブランド食品づくりを目的とするものです。南あわじ市の「市の花」である水仙や淡路特産ビワから、発酵食品づくりに必要な花酵母、とくに醗酵力の強い酒やパン酵母、Saccharomyces cereviseae, の分離・培養を行うなど、ブランド食品の開発を目指します。また、本年度からは分離酵母菌の植物病害防除活性の有無についても調査します。
 さらに、本学メインキャンパスのある岡山県高梁市はブドウ、ピオーネの主要産地であることから、ピオーネ由来酵母菌分離や、得られた酵母菌の病原微生物に対する拮抗活性についても併せて調査する予定です。

地域創成農学部 地域創成農学科 教授 眞山 滋志
高梁市内の小中高校生を対象とした保健活動 高梁市内の小中高校生を対象とした保健活動
 本学の学生と共に市内の小中高校生への保健活動を行うことにより、児童・生徒の健康増進に寄与すること、そして、学生の予防医学に対する理解を深めてもらうことを目的としています。
 その必要性として、本年度から実施される小中高校での運動器健診において、学校医である小児科医・内科医だけでなく、整形外科専門医の関与が望まれています。また、市民の疾病予防のために日本禁煙学会認定医が加わることも望まれています。

保健医療福祉学部 作業療法学科 教授 中角 祐治
家庭訪問を通した看護学生の子育て観の変化―中山間地域の子育て支援ニーズを中心に― 家庭訪問を通した看護学生の子育て観の変化
―中山間地域の子育て支援ニーズを中心に―
 家庭訪問(乳幼児とその家族に直接出会い子育て支援ニーズを捉えるという体験)をとおして地域子育て支援に関する学生の学びの変化、子育て観の変化をみることが本取組の目的です。
本取組の必要性として、ユニセフが今年4月に子どもの貧困について日本は先進41カ国中34位であると発表しました。社会の子育てに対する認識は低いため、子育て支援に携わる行政における保健師の役割は大きいです。このことからも公衆衛生看護学を学ぶ保健師課程選択学生の子育て支援に関する認識を高めることが求められています。しかし、学生の乳幼児との接触経験の程度が子ども観に影響すると言われており、近年の学生は小さいころから身近に乳幼児と接する機会は多くありません。家庭訪問を通して学生の地域の生活の場における子育て支援ニーズを捉える力を高め、同時に学生自身の子育て観の変化を見ることが本取組の目的です。

保健医療福祉学部 看護学科 准教授 高尾 茂子
地域高齢者と大学生との世代間交流の継続実施プログラム開発 地域高齢者と大学生との世代間交流の継続実施プログラム開発
 高齢化率が37.7%(H27.10)と超高齢社会を迎えている高梁市をモデルに、老人クラブに所属する高齢者と大学生が世代を超え、高梁地域において世代間交流プログラムを開発し、継続的な実施を目指します。平成27年度の活動において、参加した高齢者・大学生の殆どが、交流会は楽しく有意義であったと感じていました。また、高梁市の歴史と文化を中心とした活動を期待していました。しかしながら、地域の暮らしの中でこのような活動を継続的に実施できるプログラムはまだ開発されていません。現在までに3年間の活動を実施してきましたが、今後の継続が望まれています。今年度は、より高齢者がいきいきと健康的に活躍できるための活動として、食と口腔の関連を中心とした健康づくりをテーマに活動していきます。

保健医療福祉学部 看護学科 助教 岡本 さゆり
読み書きに困難のある児童への気づきと早期支援 読み書きに困難のある児童への気づきと早期支援
―中山間地域の子育て支援ニーズを中心に―
 小中学校の通常学級には、何らかの発達障害がある児童生徒が6.5%在籍しているといわれ(文部科学省、 2012)、知的発達に遅れはないが読む・書く・計算するといった特定の分野に困難を示す「学習障害」が4.5%という高い割合を示しています。その中で、近年、ひらがなにおいて読字障害と診断される児童が1~2%存在することが報告されています。このような児童は、学年が進んで気づかれた場合には学習全般の困難や学校生活への不適応が生じることも多く、できるだけ早く気づいて支援を開始することが重要です(関、 2015)。
 このような児童を就学早期に発見し支援を開始する方法として「RTI(Response to instruction)モデル」があります(稲垣、 2010)。これは、困難に対して妥当性のある指導を行いながら、集中的かつ個人的に指導を行う、学習上の困難をもつ児童への予防と介入の支援モデルです。読みに困難のある児童に気づき、より配慮した学習を行ったり、短期間で集中的に読み指導を行ったりすることで、低学年の間に困難さが軽減することが示されています。地域全体で導入している自治体はまだ少ないですが、RTIモデルで行う読みのアセスメントや初期段階の指導は、実施方法が確立されているため、大学生が実施することも可能です。
 以上のような現状をふまえ、発達障害や心理的支援について学んだ学生が小学校に出向いてアセスメントと早期指導を行い、その効果から地域におけるRTIモデルの実施可能性を検討することが本研究の目的です。まず本年度は、高梁市内の小学校2校をモデル校として実施し、今後の支援拡大につなげていきたい。

心理学部 心理学科 講師 藤原 直子
地域小学校における子どもの体力向上4事業に関わる教員志望学生の実践力及び教員意識向上に関する研究 地域小学校における子どもの体力向上4事業に関わる教員志望学生の実践力及び教員意識向上に関する研究
 本研究は、児童の体力向上を学校の取り組みの一つとする高梁市立川上小学校と本学子ども発達教育学科の連携による取り組みです。川上小学校における体力向上事業において、本学学生は実施案の企画から学校現場での実施まで携わります。小学校教諭を目指す学生にとって、大学の講義(座学)で得た理論や方法論を実際の学校現場で活かせる本研究は貴重な体験の場となります。また、これまでに本学科において、未就学児との交流事業は活発に行われており実践的教育カリキュラムとしての成果が見られてきたものの、就学児つまり小学校児童との交流事業の機会は比較的乏しい状況でした。そこで本研究では、地域の小学校である川上小学校と体力向上事業の連携を通じ、学生の実践力及び教員意識の向上を目指すことを目的とします。

心理学部 子ども発達教育学科 講師 高田 康史
アミノ酸、ビタミン、糖及び有機酸の混合液による農地の土壌改善に関する研究 アミノ酸、ビタミン、糖及び有機酸の混合液による農地の土壌改善に関する研究
 本取組は、土壌改良剤の土壌微生物に及ぼす効果を利用して土づくり(土壌改善)を行い、その作物の成長に及ぼす効果を検証するとともに、土壌改良剤の散布土壌で生産される農作物が、食味・品質等に関して、慣行農法で生産される農産物の差別化について検討します。多肥、多農薬農業の実践により農地の疲弊が世界的規模で進む現在、地域創成農学におけるきわめて重要な教育研究であるといえます。

地域創成農学部 地域創成農学科 教授 谷坂 隆俊
徒歩・公共交通機関を利用する移動・回遊支援システムの実現可能性調査:地域志向の物語(ナラティブ)システム開発に向けて 徒歩・公共交通機関を利用する移動・回遊支援システムの実現可能性調査:地域志向の物語(ナラティブ)システム開発に向けて
 高梁市が観光都市として発展していくためには、市外からの来訪者に対して、徒歩および公共交通機関による市内移動を支援し、観光資源の活用と地元経済の活性化に寄与する技術とコンテンツが重要になります。本研究では、文献・実地調査による市内移動を支援する基盤的な情報技術の選択を行うとともに、市内移動の具体的な検討のため、アニメの聖地や名所旧跡等の市内観光拠点を回遊するとともに、商店・飲食店等の利用を促進する回遊支援システムの基本仕様を設計します。この回遊システムにおいては、回遊を動機づける物語(ナラティブ)が欠かせないので、このコンテンツの基本的構想も併せて設計します。この回遊システムとコンテンツの設計に、学生を関与させることで、アニメやゲーム制作に欠かせない物語づくりと情報技術の基礎的な知識と技能の習得を目的としています。

アニメーション文化学部 アニメーション文化学科 教授 清水 光二
地域社会の情報安全リテラシーと利活用のリテラシーの向上を目的とする情報通信技術利用状況および情報安全リテラシーの調査と情報安全リテラシー講習会の実施 地域社会の情報安全リテラシーと利活用のリテラシーの向上を目的とする情報通信技術利用状況および情報安全リテラシーの調査と情報安全リテラシー講習会の実施
 将来にわたって地方小都市が持続的に発展していくためには、地域社会住民が情報通信技術(ICT)を安全に活用することで、多くの人々が知識基盤社会に参加できることが求められます。本取組においては、一昨年度・昨年度の取り組みの成果を踏まえて、本学教員と学生、地域社会の一体となった取り組みによって、地域社会における、ICTを安全に活用する知識と技能である「情報安全リテラシー」と利活用のリテラシーを向上させ、知識基盤社会における地域社会の持続的発展を可能とする安全なICT利活用の方策を探究します。

アニメーション文化学部 アニメーション文化学科 准教授 大谷 卓史
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