地域志向教育研究経費の概要(平成25年度概要)

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中山間地域の高齢者と子どもの暮らしをまもる住民相互の支援組織のシステム開発 中山間地域の高齢者と子どもの暮らしをまもる住民相互の支援組織のシステム開発
 高齢化率がすでに35.4%(平成22年)に達している高梁市をモデルに、老人クラブに所属する高齢者と学童保育に通っている子どもたちとの絆を深める交流を通して、高齢者の新たな活躍の場と社会の参画の場を作ることを試みたいと考えています。また、学童保育に通っている子どもに注目し、小学校低学年の時代から地域文化の継承などを通じて高齢者理解の場を創出し、地域ぐるみで子どもを産み育てる環境を、高齢者の力を活かすことにより実現する地域コミュニティのシステム開発を目的に取り組んでいます。

取組代表者 保健医療福祉学部看護学科 助教 木村 麻紀
安全・快適にセニアカーで外出 安全・快適にセニアカーで外出
高齢者の外出は健康維持、社会参加、生活の質に影響します。特に足腰にハンディのある高齢者は自助の補助具として杖、手押し車、車いす、セニアカーを使用しますが、今回はセニアカーでの外出を想定し、高梁市、周辺市町の歩道を検証します。フィールドワークを通じて危険個所及び安全個所を発見し安全、快適に走れるよう提言を行うことも目的に取り組んでいます。

取組代表者 保健医療福祉学部 社会福祉学科 教授 山北 勝寛
地域に密着している専門職の連携促進に関する取り組み 地域に密着している専門職の連携促進に関する取り組み
 本取組は、社会福祉を学ぶ学生が主体となって行うものです。具体的には、高梁市内で活動をしている専門職へのインタビューを通して、専門職に求められている役割の理解を深めること。また、高梁市内にある福祉資源や福祉政策を調査・確認することで、福祉問題の解決に向けて、どのような支援が展開しているのか理解することである。これらの取組から、学内で獲得した専門的知識を、より具体的な知識への理解へと深めることを目的としています。

取組代表者 保健医療福祉学部 社会福祉学科 准教授 岡崎 幸友
保健医療福祉領域の連携学習「合同演習」の充実化 保健医療福祉領域の連携学習「合同演習」の充実化
 現在吉備国際大学保健医療福祉学部では、専門家養成の観点から、2年次に「4学科での合同演習」を設定し、対象者(患者、対象者、利用者)へ共同で対応できるよう「連携力養成」を実施しています。連携に関わる授業の課題は2つあり、1点目は学生間の「共有化」であり、2点目は実践現場の制度や実状によって対応が流動的であるため、実践状態にあった学習内容が重要になります。このため、合同演習授業内容・方法を充実化させるため、現在の学生の連携の学びの整理を行い、可視化することで学生の学びを強化し、内容改善していくことを取り組んでいます。

取組代表者 保健医療福祉学部 社会福祉学科 教授 横山 奈緒枝
高梁市における家族介護の課題抽出と解決に向けた実践に関する研究 高梁市における家族介護の課題抽出と解決に向けた実践に関する研究
 社会福祉を学ぶ学生が、福祉的課題を持つ地域住民と接点を持ちながら課題を抱える本人や家族との交流を深め、福祉的課題を実際に観察、分析しその課題解決を実践します。これらの交流や実践を通して、学生のソーシャルスキルを高めるとともに実際に課題を解決することで当事者の生活の質を高めることを本取組の目的としています。

取組代表者 保健医療福祉学部 社会福祉学科 准教授 松原 浩一郎
高梁地域の保健医療福祉施設入院・入所者への地域で学ぶ学生の専門的マンパワー活用に関する研究 高梁地域の保健医療福祉施設入院・入所者への地域で学ぶ学生の専門的マンパワー活用に関する研究
-学生出前足湯ボランティアをモデルとして-
 入院や施設入所でこれまでの生活習慣の維持が困難になることがあり、特に入浴できないことが入院患者の一番のストレスとして報告されています。入浴感を得ることができる援助には足湯があり、足湯の効果は血液循環改善、リラクゼーションなどの報告があります。本研究では、高梁地域の保健医療福祉施設入院・入所者の入院・入所ストレス緩和の一助として学生出前足湯ボランティアを結成し実施、検討することを目的にしています。

取組代表者 保健医療福祉学部 看護学科 准教授 遠藤 明美
地域経済還元型の農産物輸出ビジネスモデルの構築に関する研究 地域経済還元型の農産物輸出ビジネスモデルの構築に関する研究
 現在、日本の農産物の海外進出(輸出)が社会的関心を集めています。日本政府は、2020年までに農林水産物・食品の輸出総額を現在の2倍にする目標を掲げ、中央官庁や地方自治体によって輸出促進のための様々な取組みが積極的に実施されています。本研究では、兵庫県(特に南あわじ市)と岡山県(特に高梁市)を対象に、産地・生産者や市場関係者との意見交換を重ねながら、農産物の海外輸出が地域経済にどのような効果をもたらし得るのか、そして、産地・生産者として海外市場をどのように利用すべきかを検討し、新たなアグリビジネスモデルの構築を試みます。

取組代表者 国際環境経営学部 国際環境経営学科 講師 濱島 敦博
保育者養成を目指した地域の保育環境の与える影響と実体験(親子交流)による学びの考察に関する取組 保育者養成を目指した地域の保育環境の与える影響と実体験(親子交流)による学びの考察に関する取組
 小学校、幼稚園教員並びに保育士を目指す学生にとって、実際に子ども達や教育保育を行う専門職と係ることは貴重な学びとなり、ここで得た経験は社会にとって有益な人材になると期待されます。より現実に近い環境で得た経験から、より現実に近い想像力を養うことは重要な学びであり、より高い実践力を備えることで、座学で得た理論や方法論に論理的思考に裏づけられた関わりを生むことができます。本研究では、実体験によってそれらを理解することが必要となり、理解することから自身のさらなる成長を促すことを目的としています。

取組代表者 心理学部 子ども発達教育学科 講師 秀 真一郎
地域と連携した子どもの野外遊び場の実現とその取り組みの教育効果について地域と連携した子どもの野外遊び場の実現とその取り組みの教育効果について
 当学科では、大学を取り巻く里山を活用した様々な野外体験活動を通して、保育、初等教育における実践力向上を推進してきました。そのなかで「里山総合演習授業」を開設し、また「吉備国際大学たかはし子育てカレッジ」を立ち上げて、地域と協働した子育て支援に取組むとともに、学生の状況対応能力、感性・創造力、体力・運動能力、相互関係力の向上に成果をあげています。本研究は、そのプロジェクトの一環として、近年広がりつつある子どもの感性と創造性を育てる「森の幼稚園」や「プレパーク」の理念の実践を通して学生の資質の向上を目的として取り組んでいます。

取組代表者 心理学部 子ども発達教育学科 教授 寺見 章
意図的・非意図的に誘導された誤った知識に基づく消費行動の問題点について 2 意図的・非意図的に誘導された誤った知識に基づく消費行動の問題点について2
 2006年から大きな社会問題となっているさまざまな分野での詐欺的行為・・・建築における違反、食品偽装、賞味期限偽示表示、スポーツの分野なら相撲の八百長問題等・・知らない国民はいないはずです。ブランドとして名の通っているホテルや百貨店で偽装が続いていたことが今年も新たに発覚しました。しかし、大変残念なことに、さまざまな要因から、我々の身近な日常にもこういった偽装は浸透しています。  私たちはいろいろな分野における誤解、嘘、間違って信じ込ませられていること等を学生、市民のみなさまに公表し、今の社会のあり方を問い、将来の社会を考えていただこうと事実をお知らせしていきたいと思います。

取組代表者 文化財学部 アニメーション文化学科 准教授 平見 勇雄
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